加工タクトの検証

加工タクトの検証ができないのはなぜ?

レーザ加工装置導入において加工タクトの事前検討は重要である。
しかし、加工タクトを事前に検証することは非常に難しい。

加工の高速性は、加工対象材料(材質、厚み、サイズ、形状)と加工内容(加工径、用途)により
使用する光学系や周辺機器が異なる。
そのため、加工タクトを上げるためには、レーザ発振器の条件だけでなく、光学系や周辺機器
(ロボットやステージなど)の条件も考慮する必要がある。

スキャナーとステージとの同期送りによる加工速度の向上や立体形状の加工対象材料を
広範囲かつ高速に加工する際にロボットとスキャナーを組み合わせて加工タクトを向上させるなど、
加工内容に応じて考えだされている。

しかし、実際に事前検討をする際の加工実験の場に設備されている光学系や周辺機器には
限界がある。
レーザ加工装置メーカでは、ユーザーの求める加工内容に合わせて設備調整を行うが、
機器(レーザ発振器、光学系、周辺機器)の変更となると時間もかかり、場合によっては
コストもかかるため容易には対応できないのが現状である。

このような状況下で加工装置メーカーは、代用実験を検討するのである。

例えば、ガルバノスキャナーが無ければ、基本的に高速多穴加工の検証実験を行うことはできない。
しかし、単純な集光光学系(固定光学系)でも、1穴あたりに要するレーザ発振器の条件(出力、パルス幅、繰り返し周波数など)や基本的な光学系の集光条件さえ分かれば、ガルバノスキャナーを
使用した時の加工タクトを想定算出することができる。

このような検証実験と机上論の間を埋めるためのアイデアや提案をレーザ加工装置メーカーは
行っている。

すなわち、重要なのは加工タクトを想定算出できる条件を加工実験で導出することである。
この加工条件がレーザ加工における加工品質、そして加工タクトを決める大前提となる。
レーザ加工装置メーカーは、各々に専門とする加工分野があり、その分野で加工条件の
導出実験を得意としている。

レーザ加工の可能性を考え、生産ラインまでを検討するのであれば、まずは加工条件の
導出の可否が最も重要といえる。

Laser Agencyでは、ユーザーの加工が属する加工分野に応じて加工装置メーカーを
紹介していますので加工条件の導出を安心してお任せ頂くことができます。

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